初代大友儀左衛門
初代大友儀左衛門は前田家三代利常の頃(元禄期)、加賀藩の御膳所御料理方を務め、それ以後、代々加賀藩の料理人として、また、加越能文庫文書によれば加賀藩料理頭として八十石で勤めている。
子、儀助、官を辞し、野に下って四条園部流包丁人として天保年間に出張料理(仕出し業)を生業とし、いつの頃か近江町市場へ魚介野菜等を持ち込む近在の人達の腰掛け茶屋を兼業するようになり、藩政末期にはようやく小座敷を持った店舗らしき姿に成長した。また、初代儀左衛門は和歌にも優れ多くの弟子を持っていたことでも知られている。現在でも代々前田家の料理式や四条流料理等を家伝として厳しく受け継がれてきた。
料亭と兼業で駅弁当を販売
明治維新の経済動乱期には、先代のうち佐助翁、佐吉翁が侠気と反骨精神豊かな人物であり、家禄を放たれた士分の面倒をみたり、将来の世話好きがこうじて、いつしか人気を呼んで繁昌した。そのお陰で現在残る座敷も尾山神社門のビードロガラス(ステンドガラス)等を当時の流行を取り入れ増築された部分である。
明治13年頃の北陸線敷設運動が騒がれていた頃、往来の僚友ー藩御用達の菓子老舗ー森下八左衛門とともに前田家の呼びかけに応じて第一線にたって北陸の鉄道敷設運動に参加、東奔西走した。
こうして以来、幾多の紆余曲折があったが遂に明治31年北陸線の金沢駅が開設された。これらの功績が認められ、初めて料亭と兼業で駅弁当というものを販売することになるが、当時の風習として他人の前で大口を開けて飯を頬張るというのは卑しい者のすることだったのでまったく売れないのはもっとものことであった。しかし、世の中の進歩でこんな風習も薄らいでいったのは幸いであった。
100年以上の風格の客室
客室は大広間を含めて6室程度しかありませんが、そのたたずまいは100年以上の風格を持ち、客室ひとつひとつは独自の趣きを持っており町の中心部にあるにもかかわらず、閑静で接客に大変喜ばれております。
金沢の郷土料理-加賀料理
世は進んで昭和の日華事変・太平洋戦争の折には、国内は食糧の不足欠乏をきたし、その際には軍隊輸送の供食を命ぜられ懸命の努力を続けてきた。こんな紆余曲折の間に育った家柄だったが、伝統料理一筋に生き抜いた家として昭和22年、今上陛下北陸御巡業の際には大膳調進の御用を拝命し無上の光栄に浴したのであった。
世は文化向上発展の中にあって伝統に活きる「しにせ」も戦後多くの文人墨客が集まって来た。時に土地出身の作家室生犀星、泉鏡花など先々代と友好の深い人々や吉田健一、丸谷才一、司馬遼太郎、井上靖、三島由紀夫など多くの文豪が訪れ、舌をうならせていきました。特に、吉田健一は度々金沢に友人を誘い、金沢の味を堪能していきました。この金沢郷土料理は小説の一説に使われ、現在の加賀料理という表現は彼が伝えたものです。この加賀料理は海、山の鮮度の高い食材や郷土料理とともに加賀藩の料理文化、そして藩が築き上げてきた数々の工芸品との総合演出による料理芸術、食文化なのです。
おしながき
昼
会席(日本料理か加賀料理かお選び下さい)
6,000円(8,223円)
先付八寸・吸物・造り二種・焼物・煮物・酢の物・食事・水菓子
8,000円(10,752円)
先付八寸・吸物・造り二種・焼物・強肴・煮物・酢の物・食事・水菓子
10,000円(13,283円)
先付・吸物・造り二種・八寸五種・焼物・強肴・油物・煮物・酢の物・食事・水菓子
おまかせ料理 ご予算に合わせて要相談
※カッコ()内の金額は税・サ・席込の金額です。
※加賀料理の場合コースに必ず治部煮と鯛の唐蒸しが入ります。
夜
会席(日本料理か加賀料理かお選び下さい)
12,000円(15,813円)
先付・吸物・造り二種・八寸五種・焼物・強肴・油物・煮物・酢の物・食事・水菓子
15,000円(19,608円)
先付・吸物・造り三種・八寸七種・焼物・強肴・油物・蒸し物・煮物・酢の物・食事・水菓子
20,000円(25,933円)
先付二種・吸物・造り五種・八寸七種・焼物・強肴・油物・蒸し物・煮物・酢の物・食事・水菓子
おまかせ料理 ご予算に合わせて要相談
※カッコ()内の金額は税・サ・席込の金額です。
※加賀料理の場合コースに必ず治部煮と鯛の唐蒸しが入ります。
宴会プラン
4名様より3日前までに要予約(120分フリードリンク)
12,000円
先付八寸・吸物・造り二種・焼物・煮物・酢の物・食事・水菓子
15,000円
先付八寸・吸物・造り二種・焼物・強肴・煮物・酢の物・食事・水菓子
20,000円
先付・吸物・造り二種・八寸五種・焼物・強肴・油物・煮物・酢の物・食事・水菓子
※金額は税・サ・席込の金額です。
※お部屋のご利用は2時間までとなります。
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大名饗応膳
4名様より3日前までに要予約
44,000円
一の膳(5品)、二の膳(3品)、三の膳(3品)、引菜膳、雉の羽盛、骨酒、鯛の唐蒸し
加賀藩の御膳処を務めた料亭ならではのお料理の数々。
映画「武士の献立」で監修した饗応料理を現代風にアレンジしたフルコース。
一の膳(5品)、二の膳(3品)、三の膳(3品)、引菜膳、雉の羽盛、骨酒、鯛の唐蒸し
※金額は税・サ・席込の金額です。
代表的な加賀料理
かぶら寿し
金沢の冬の味覚で、最も代表的なものの一つです。
上等な大かぶに寒ぶりをはさんで、麹に漬け成熟させた一品です。
四季のじぶ
加賀料理の代表というより、四季を通じて楽しめる庶民的なお惣菜です。煮物ではあるが「煮」と言わず「治部(じぶ)」と呼ぶ。
旬の野菜、きのこ、すだれ麩など四季折々の食材を色々取り合わせ、肉に小麦粉をまぶしてできる独特のあんを絡ませて食します。
鯛の唐蒸し
鯛の中に銀杏、きくらげ百合根、麻の実と卯の花が入った季節の味覚満載のおからが詰まった独特のお料理です。
七草行事

「静かな雪の街のあちこちからトントンと七草囃が聞こえ、土塀越しの素朴な音がひとの心を大地へ呼びさまし、清新な春の訪れを感じさせる」郷土史隋筆「昔の金沢」より。
七草行事は病魔退散と春の縁起を祈る庶民の年中行事の一つでしたが、今ではまったく見られなくなりました。
日本に伝わったのは平安朝のころで、宮中で行われていました。徳川期に入ってからも初大名が将軍家へ登城してお祝いを述べ、七草の粥を食べていたそうです。
大友楼では毎年2月初旬から中旬まで七草行事を行っております。
加賀藩の御膳処に努めた料理人として伝承された七草行事をぜひこの機会にご覧くださいませ。
会席料理とご一緒に七草粥でおもてなしさせていただきます。
テイクアウト弁当/仕出し料理
料亭の料理が味わえる茶懐石、会議用、ご接待などに仕出し弁当を(要予約)
◇行楽用野立弁当・・・5000円~10,000円
(ご予約は1週間前まで、3個以上で受け付けております)
◇松花堂弁当・・・・・・・1500円~
◇半月弁当・・・・・・・・・1200円~
◇茶懐石弁当・・・・・・・2500円~
(その他お弁当は前日午前中までにご予約ください)
◇宴会用オードブル・・・・1人前1500円~
(オードブルは3日前で2人前以上の注文より受け付けております)
◇仕出し料理・・・・・・・8000円〜
用途・予算に応じてご相談、ご注文承ります。
ご法事・ご法要
加賀百万石の土地の恵みを受けた有機野菜などをふんだんに使った料理をご賞味ください。また、ご法事のお集まりの際は、精進料理もご用意してお待ち致しております。
お慶びの婚礼
お座敷に花を添える鯛、海老などの日本海の新鮮な海の幸をふんだんに使って、華やかなお出迎えをご用意できます。
また、加賀料理ならではの食材でご用意しております。お気軽にお訪ねください。
※結婚式だけではなく、大友楼の館内で行うウェディングフォト(前撮り)のご予約も承っております。お気軽にお問い合わせくださいませ。
詳細はコチラ→https://beige-wedding.jp/ootomoro.html
お座敷紹介
春夏秋冬、その様相を変える尾山神社の社は、都心部にありながら最も静かな一角になります。その境内の間近に、大友楼料亭は喧噪を隔て、落ち着いたお座敷でお客様をおもてなししております。
お子様料理
尾山神社からすぐの大友楼は、御参り帰りのお食事会でご利用いただいております。
七五三や、お食い初め、100日参り等お祝い用のお料理をご準備しております。
和テーブルのお部屋もございますので小さなお子様連れでも安心です。
金沢市尾山町2−27
9:00〜22:00 水曜日定休
TEL 076−221−0305
FAX 076−221−5465
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